気象庁の8月30日午後6時の実況によると、トラック諸島近海にある熱帯低気圧が24時間以内に台風に変わるとみられる。発生すれば「台風12号」になる。気象庁の予想進路に加え、米軍合同台風警報センター(JTWC)とヨーロッパ中期予報センターの見方も参考に調べた。⇒【続報】台風12号発生…今後の予想進路は
気象庁の予想進路
気象庁によると熱帯低気圧は北西に進んでおり、8月31日午後6時には南鳥島近海で台風に発達しているとみられる。その後、北西寄りに進むとみられ9月2日午後3時には小笠原近海に到達。中心気圧は996ヘクトパスカル、中心付近の最大風速20メートル、最大瞬間風速30メートルの見込み。
その後、日本に近づく形で北西に進み続けるが、9月3日午後3時時点では日本の南で熱帯低気圧に変わる見込み。
⇒【台風11号情報】気象庁の進路予想、米軍とヨーロッパの見方
米軍(JTWC)の見方は(※参考)
米軍合同台風警報センター(JTWC)のサイトを調べてみると、台風12号に変わるとみられる熱帯低気圧は気象庁の予報と同様、あまり発達しないとの見方だ。今後、北西よりに進むとみており、9月4日午後3時時点では近畿地方や四国地方、中国地方、九州地方などが風速15メートル以上の強風域に入る可能性があるとみている。
中心付近の風の強さ
8月31日午前3時:26メートル 8月31日午後3時:31メートル 9月1日午前3時:28メートル 9月1日午後3時:26メートル 9月2日午後3時:26メートル 9月3日午後3時:23メートル 9月4日午後3時:21メートル
ヨーロッパ中期予報センターの見方
リアルタイムの気象情報を提供するチェコの企業「ウィンディ・ドットコム」では、ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)によって提供された解析気象データを基に台風の10日先までの動きを、アニメーションを使い視覚的に分かりやすく知ることができる。画面左下の「▷」ボタンを押すと、台風の動きが再生される。
⇒【台風11号情報】気象庁の進路予想、米軍とヨーロッパの見方