京都・宇治田原町の元理事、土木工事の入札情報漏らし10万円受け取る 府警、加重収賄容疑で追送検

宇治田原町役場

 公共工事の入札情報を漏らした見返りに現金を受け取ったとして、京都府警捜査2課と組対2課などは30日、加重収賄と官製談合防止法違反の疑いで、京都府宇治田原町の元理事、光嶋隆容疑者(61)=木津川市山城町=を追送検した。捜査関係者への取材で分かった。

 捜査関係者によると、追送検容疑は、2020年9月3日、宇治田原町が発注した中央公園造成工事など2件の一般競争入札に関し、入札に参加した木津川市の土木会社の関係者に設計金額を漏らした謝礼として現金10万円を受け取った疑いがあるという。土木会社の関係者については贈賄罪の公訴時効3年が経過したため立件しなかったという。

 府警や同町によると、同社は2件のうち、中央公園造成工事1件を5704万6千円で落札した。同工事には12社が参加、最低制限価格は5698万円だった。府警は今月9日、官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害の疑いで、光嶋容疑者を逮捕していた。

 

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