コウノトリの幼鳥1羽、動物に襲われ死ぬ 豊岡の郷公園 救護中のケージにキツネが侵入?

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 兵庫県立コウノトリの郷公園(同県豊岡市祥雲寺)は30日、救護中の幼鳥1羽が、園内で動物に襲われ死んだと発表した。襲撃したのはキツネの可能性が高いとみられる。

 同園によると、29日午前7時ごろ、園内の個体ケージで死んでいる幼鳥を職員が発見。ケージの周囲を確認したところ、動物の侵入経路とみられる金属フェンスに穴(縦10センチ、横12センチ程度)があったという。

 同日、金網で穴をふさぐとともに、空いた穴近くなどの4カ所に監視カメラを設置した。ほかのケージを点検したが、異常はなかった。

 同園によると、死んだのは同市野上の巣塔で今年生まれた幼鳥。ほかのコウノトリに襲撃されたため、7月28日の足輪装着時に救護し、再び野外で生活するための訓練を8月23日から実施中だった。(丸山桃奈)

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