ビッグモーター街路樹枯死、伊丹北店前で除草剤成分を検出 兵庫県が県警に被害届提出へ

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 中古車販売大手ビッグモーター(東京)の店舗前にある街路樹が各地で枯れるなどしている問題で、兵庫県の斎藤元彦知事は30日、伊丹北店(川西市)前の土壌から除草剤の成分が検出されたことを明らかにした。来月にも、器物損壊の疑いで県警に被害届を出す方針を固めた。

 県管理道路沿いにある8店舗のうち、県は伊丹北店、加古川店(加古川市)、宝塚インター店(宝塚市)の3店舗周辺で街路樹の立ち枯れや消失を確認。3店舗に聞き取り調査を行った結果、伊丹北店、宝塚インター店は除草剤の使用を認め、加古川店は「使用の事実が確認できなかった」としながらも、何らかの関与があった可能性を文書で回答。いずれも原状回復する意思を示していた。

 県が3店舗周辺の土壌を採取し、専門機関が分析した結果、伊丹北店前の土壌から除草剤成分を検出。残り2店舗からは検出されなかった。斎藤知事は定例会見で、被害届の提出とともに、3店舗に対して損害賠償を求めていくとした。(金 慶順)

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