滋賀の商店街前代表が75万円着服 架空の領収書偽造、引継ぎ後も通帳・印鑑を管理

 滋賀県長浜市中心部にある大手門通り商店街振興組合の前代表理事(44)が組合資金75万円を着服していたことが30日、分かった。

 同組合によると、前代表理事は組合の会計担当を経て、2019年6月に代表理事に就任。会計担当を後任に引き継いだが、代表理事就任後も組合の通帳と印鑑を管理していた。アーケード支柱の耐震調査費の名目で架空の領収書を偽造するなどして不当に組合の資金を着服した。22年度決算で別の理事らが気付いて発覚したという。

 着服金額は既に返金されている。同組合は29日夜の臨時総会で前代表理事を解任。会計担当期間を含め他に組合資金の不正な流用がなかったかを調べている。新たな代表理事に同日就任した眞杉国史氏(44)は「商店街の信頼を失墜することが起こった。この責任を重く受け止め、今後の信頼回復に努めたい」と話した。

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