中古車販売会社「ビッグモーター」の店舗の前にある街路樹が各地で枯れている問題で、静岡県が実施した静岡県富士市の店舗前の土壌調査で、除草剤の成分が検出されていたことが関係者への取材で明らかになりました。
【動画】「初めて知った…詳細結果聞かないと」ビッグモーター 店舗前の土から除草剤成分を検出 県は被害届提出で最終調整【独自】
＜植田麻瑚記者＞
「ビッグモーター富士店前です。静岡県による土壌調査からおよそ1か月。全国的に問題となっている除草剤の成分がここ富士店でも確認されました」
疑惑の目が向けられていた店舗前の植え込み。不正行為が科学的に証明されました。ビッグモーター富士店（静岡県富士市）で店舗前にあったはずのツツジがなくなっていた問題。この店舗前には、2020年12月の時点で低木の存在が確認されていたのに、9か月後にはなくなっていました。
＜中西結香記者＞
「除草剤を使われているかを調べるため、土を採取しています」
静岡県は8月2日、除草剤の使用の有無を確認するために土壌調査を行いました。関係者によりますと、土壌調査の結果、除草剤の成分が検出されたということです。
ビッグモーター富士店は、SBSの取材に対し「初めて知った。静岡県による詳細な結果を聞かないとなんともいえない」とコメントしています。また、ビッグモーター本社広報は「土壌調査の結果については、現時点で県からご報告を受けておらず、確認を進めています」と回答しています。
＜川勝平太静岡県知事＞
「もし、除草剤の成分が検出されたら警察に被害届を提出する予定であります」
8月8日の記者会見で川勝知事はこのように述べ、損害賠償を含めた対応を検討する考えを示していました。
ビッグモーターをめぐっては、すでに閉店している浜松柳通り店（浜松市東区）の元店長が「過去に店舗前の街路樹に除草剤を散布した」と認めたことがわかっています。
静岡県は、ビッグモーター富士店前の調査結果について近く公表する予定で警察には被害届を出す方向で最終調整しています。
