介護給付費、10兆4千億円 21年度、高齢化で更新続く

 厚生労働省が30日発表した2021年度の介護保険事業状況報告によると、介護サービスの利用者負担(1~3割)を除いた給付費は、前年度比2.0%増の10兆4317億円で過去最高を更新した。高齢化が進み、介護保険制度が始まった00年度から増え続けている。

 介護や支援が必要だと認定を受けた人は、21年度末時点で前年度比1.1%増の690万人に上り、これも過去最多となった。うち601万人が75歳以上だった。

 給付費の内訳をサービス別で見ると、訪問介護などの「居宅サービス」が4兆9604億円で最も多かった。特別養護老人ホームなどの「施設サービス」3兆1938億円が続いた。

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