自転車の酒気帯び運転に罰則検討 重大事故の抑止が狙い、警察庁

 警察庁が、自転車の酒気帯び運転に対して罰則を設けることを検討していることが30日、同庁への取材で分かった。現行法には罰則規定がない。同日、開いた自転車の取り締まりの在り方に関する有識者検討会の第1回会合で提案した。近年、交通事故全体に占める自転車関連事故の割合が高まっており、死亡、重傷事故につながる危険性が高い飲酒運転を抑止するのが狙い。

 検討会では、自転車に乗車中の携帯電話の使用についても、道交法で禁じて罰則を制定する必要があるか議論。検討会がこれらの罰則の制定を提言した場合、警察庁は来年の通常国会に道交法改正案の提出を目指す。

© 一般社団法人共同通信社