「自分が食べて学んだ知識をお客に提供」スーパー従業員と食品メーカーが互いの商品を紹介・審査=静岡市

生活者のプロであるスーパーの従業員と商品開発のプロである食品メーカーが、それぞれの商品を紹介したり審査したりするイベントが8月30日、静岡市で開かれました。

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ツインメッセ静岡で開かれた「しずてつストア従業員試食説明会」。136社の食品メーカーが、しずてつストアで働く従業員900人とその家族100人に対し商品紹介を行いました。

<食品メーカー>
「くちばしをちょっと開いて入れてあげると姿造りにも出せる」

このイベントは、しずてつストアが店頭に並ぶ商品の知識を得て従業員の販売意欲の向上に繋げるため毎年行っていましたが、新型コロナの影響で中止が続き、今回、4年ぶりの開催となりました。

<しずてつストア従業員>
「1つのものを食べることはできるんですけど、まとめて少しずつ食べることはできないじゃないですか。それはすごく勉強になりますね」

<食品メーカー>
「従業員から来店されるお客様に対して、商品の説明をしていただけたら、我々にとってもプラスになる。やりがいにもなりますね」

こうした中、もう一つのイベントとして開かれたのが「社内レシピコンテスト」。ベーカリーや精肉などの5つの部門で、各店舗の従業員が考えたオリジナルメニューで競います。

<審査員の食品メーカー>
「抹茶を混ぜてるんだ、ご飯に。おいしそう。すごい」

今度は食品メーカーが審査員となり、投票で選ばれた各部門1位の商品が実際に10月以降、商品化されるのです。

<審査員の食品メーカー>
「メーカー側に意見を求められることが初めてなので、わくわくします」

末広店でベーカリーチーフとして働く十河音々(とがわ・ねね)さんは、「白神(しらがみ)チーズブール」を提案しました。

<しずてつストア末広店ベーカリーチーフ 十河音々さん>
「チーズだけのパンがなくて、あったとしてもチーズフランスのような。若い人よりはおじいちゃん、おばあちゃんの方が多いお店なので、固いものよりは柔らかいものを好む人が多いので作りました」

見た目はシンプルですが、生地はもっちりふわふわの白神(しらがみ)食パンを使用。中にはとろけるチーズを包み、朝食にもぴったりな、ふわとろパンを作りました。

<しずてつストア末広店ベーカリーチーフ 十河音々さん>
「できれば1位をとって、全店でこれが売れていたらいいな」

そして迎えた30日…十河さんは、他の店舗が提案した商品のクオリティに圧倒されていました。

<しずてつストア末広店ベーカリーチーフ 十河音々さん>
「他のも、いろいろとおいしそうで、なかなか自分のところが(1位を)とれるかは厳しいのかな。きょうは秋冬の新商品がいっぱいあるので、勉強させてもらって考えていこうかな」

<静鉄ストア営業本部 武藤弘靖本部長>
「お客様が目的地として選んでいただけるために、従業員が知識をつけて、自分が食べて学んだ知識をお客様に提供することを具現化できるイベントなのかな」

レシピコンテストの結果は、10月以降、チラシで発表される予定です。

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