来月に控える欧州遠征に臨む日本代表メンバーがあす(31日)に発表される。日本代表は10日午前3時45分にドイツ(会場ドイツ・ヴォルフスブルク)、12日午後9時20分にトルコ(会場ベルギー・ヘンク)と対戦する。
ドイツとはワールドカップ以来の対戦となり、欧州の強豪国との対戦は貴重な機会となる。今回招集されるメンバーに初招集選手は何人はいるだろうか。
そこで今季Jリーグで印象的な活躍を見せている未招集選手3人をピックアップした。
ハマの左サイドといえばこの男
永戸勝也
所属:横浜F・マリノス
ポジション:左サイドバック
横浜FM不動の左サイドバックは、左足から繰り出される精度の高いクロスと的確な攻撃参加で昨季チームのJ1制覇に大きく貢献した。今季は首位を走るチームで22試合2得点1アシストと出場した試合はすべて先発を果たすほど、チームでは不可欠な存在になっている。
相手の守備が緩んだ瞬間を狙ったアーリークロスなど、相手の虚を突くタイミングで仕掛けるパスやクロスは横浜FMにとって重要な攻撃オプションとなっている。さらにプレースキッカーを務めるなど、数多くの場面で実力を見せつけている。
現在首位を走るチームで超攻撃型SBは日本代表から未だに声がかかっていない。永戸の技術や攻撃センスを考えれば、日本代表の攻撃に新たなアクセントを加えられそうだが。
総合力が高いマルチロール
毎熊晟矢
所属:セレッソ大阪
ポジション:右サイドバック、右ウィング
「桜の右サイドに毎熊あり」と表現できるほど貢献している毎熊は、チーム状況に合わせて右サイドバック、右ウィングをこなしている優れたマルチロールプレイヤーだ。
現在はサイドバックなどをプレーしているが、桃山大学3年次は関西学生リーグ1部で22試合18得点と驚異的なペースで得点を奪って、数多くのプロチームから注目されたストライカーだった。そのため後方、中盤、前線を卒なくこなせる器用さを持っている。
1997年生まれ世代である毎熊はプレミアリーグでセンセーショナルな活躍を披露するMF三笘薫(ブライトン)を筆頭に同期がクラブ、代表で活躍している。複数ポジションをハイクオリティでこなせる毎熊が代表に選出されたら面白い存在になるかもしれない。
現在J1アシスト数トップ
樋口雄太
所属:鹿島アントラーズ
ポジション:攻撃的ミッドフィルダー、守備的ミッドフィールダー
今季アシスト数単独トップの11を記録している鹿島の司令塔は、高精度パスと優れたチャンスメイク能力でチームの攻撃を支えている。第22節北海道コンサドーレ札幌戦では1得点2アシストと全得点に直接絡む形で勝利に導いた。
優れたパス能力だけではなく、強烈なミドルシュートで直接ゴールを狙うこともできるため、相手DFからは対処にくい存在だ。さらにプレースキックでも局面に合わせて味方に合わせる優しいロブパスを供給し、直接ゴールを狙える場面では鋭いキックでネットを揺らした。
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現在の日本代表は本職のプレースキッカーが不在のため、樋口の存在は代表の攻撃にバリエーションを与えることができるだろう。戦術理解能力に優れたプレースタイルと持ち前のキック精度で代表に招集された際は、違いを作り出してほしい。