【台湾】台湾のPCB生産額、上期は22%減[IT]

台湾政府系研究機関、工業技術研究院(ITRI、工研院)の産業科技国際策略発展所(産科国際所)によると、2023年上半期(1~6月)の台湾のプリント基板(PCB)産業チェーンの生産額は前年同期比22.2%減の5,059億台湾元(約2兆3,200億円)だった。最終製品需要が縮小し、在庫消化の動きが鈍ったことで、価格下落の圧力を受けた。中央通信社が伝えた。

産科国際所は下半期(7~12月)については、第3四半期(7~9月)のPCB生産額が前年同期比で20.7%減になる一方、前四半期比では19%増えると予測した。車載電子の需要が増えており、自動車市場が今年のPCB産業の最も重要な成長原動力になると強調した。自動車向けのPCB生産額は14.9%増えるとみている。

フレキシブルプリント基板(FPC)などを手がける毅嘉科技(イチア)は今年1~7月の連結売上高が前年同期比18.2%増の47億7,254万元となっている。自動車向け製品の需要が増えている恩恵を受けたという。

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