とちぎのイチゴ夏秋もおいしく 甘み強め、赤々と実る 奥日光でなつおとめが収穫期

真っ赤に色づき収穫期を迎えたなつおとめ=30日午前6時35分、日光市中宮祠

 栃木県が開発した夏秋収穫のイチゴ「なつおとめ」が奥日光の農場で収穫期を迎えている。

 日光市中宮祠の「Mt.Berry奥日光」では11アールに作付けし、6月中旬から摘み取り作業を行っている。標高約1400メートルの高地にある同農場では、昼夜の寒暖差でより甘みが強いイチゴが採れるという。

 同農場の岡崎孝彦(おかざきたかひこ)さん(30)は「今年のイチゴも良い出来になっている。奥日光の魅力の一つとして、夏でもおいしいイチゴを食べてほしい」と話す。

 30日は、午前5時過ぎから収穫作業が行われた。ビニールハウス内に甘い香りが漂う中、岡崎さんが赤々と実ったイチゴを手際よく摘み取っていった。作業は10月ごろまで続くという。

 収穫したイチゴは、市内ホテルや飲食店に卸しているほか、インターネットで一般販売もしている。10月ごろまで、予約制でイチゴ狩りも受け付けている。

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