G7水戸 開幕まで100日 カウントダウン 準備加速

G7水戸内務・安全担当相会合まで100日となり、カウントダウンを表示した電子看板=水戸市民会館

12月に開かれるG7水戸内務・安全担当相会合は30日、開幕まで100日となった。開催機運を盛り上げようと、茨城県水戸市はデジタルサイネージ(電子看板)でカウントダウンを開始し、県庁ではPRデザインの作品展を始めるなど来庁者にアピール。会合の成功を目指す推進協議会は「茨城県の魅力発信やおもてなしに全力を挙げる」として、準備を加速させる。

カウントダウンは、会合の会場となる水戸市民会館(同市泉町)の5カ所で表示を始めた。国道50号沿いの玄関口では大型画面に3分間隔で表示。1~4階の南側エスカレーター付近でも映し出す。

水戸会合のPRデザインは同市の専門学校生、内田汐音(しおん)さんが制作。県伝統工芸品「水府提灯(ぢょうちん)」に、水戸を象徴する梅や水戸芸術館のタワーをあしらう。カウントダウンは別の白地の水府提灯に、開催までの日数を重ねて表示する。

県庁25階の展望ロビーでは、PRデザインの選考に応募した専門学校生28人のポスター展を始めた。県の担当者は訪れた人に会合の公式ロゴ入りクリアファイルを配るなどして、開催をアピールした。

県庁舎見学の引率のため訪れた同県つくば市立茎崎一小の能城祐子教諭(49)は「水戸の魅力が伝わる素敵なポスター。多くの人に見てもらい、会合の開催を広く知ってほしい」と見入った。

会合は5月の先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)に伴い、12月8~10日の3日間開催する。水戸市での開催決定を受け、茨城と水戸の魅力を世界に発信する好機として、県や市、企業など計37団体で構成する推進協が今年1月に発足した。

推進協は活動の基本方針に「開催支援」「おもてなし」「魅力発信」の3本柱を掲げ、警備支援や県産品を使った料理の提供、国際交流などに積極的に取り組む。

交流事業の一環として、9月以降、地元の中学生による安全サミット、茨城大と連携したサイバーセキュリティー講演、常磐大での国際シンポジウムなどで開催機運を高めていく。

県G7大臣会合推進室の神鳥明日子室長は「開催が近づく中、主催する国を支援していく。同時に県の魅力発信に向けた準備を加速させたい」と意気込みを示した。

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