エミネム、共和党の米大統領候補に曲の使用禁止を要請 集会で『ルーズ・ユアセルフ』に乗せてラップ展開

米ラッパーのエミネム(50)が、米大統領候補ビベック・ラマスワミ氏(38)に対して選挙活動における自身の曲の使用を停止するよう要請した。実業家で共和党候補のラマスワミ氏は、8月にアイオワ・ステート・フェアグラウンドで行われた集会で2002年のエミネムの曲『ルーズ・ユアセルフ』に乗せてラップを展開していた。

これに対しエミネムは、音楽著作権会社ブロードキャスト・ミュージック社(BMI)を通して、今後自分の曲のパフォーマンス、及び使用を選挙活動で一切使用しないよう求めた文書をラマスワミ氏に提出した。

デイリー・メール紙が入手した文書にはこう記されている。「BMIは本日以降ヴィヴェックの2024年の選挙活動でエミネムの作品が使用された場合、BMIが所有する権利や救済手段に対する重大な違反と見なします」

これに対して、ラマスワミ氏の広報はこう反応している。「ビベックはステージに上がり羽目を外してしまったのです。アメリカの人々を苛立たせたことから、ラップを本物のスリム・シェイディに譲らなくてはなりません」

アーティストが選挙キャンペーンでの楽曲使用を禁じることは珍しいことではなく、最近ではドナルド・トランプ氏がディスコミュージックグループのヴィレッジ・ピープルから法的文書を受け取っていた。トランプ氏が自身の邸宅があるリゾート、フロリダ州マー・ア・ラゴで、モノマネ芸人を雇い、同グループの曲をパフォーマンスさせたことで、リードシンガー、ヴィクター・ウィリスの妻カレン・ウィリスが停止を要請することになっていた。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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