栃木県内の7月有効求人倍率1.18倍 「2カ月連続の前月比減」

 仕事を求める人1人に対し、どれだけの仕事があるかを示す7月の有効求人倍率は前の月をわずかに下回り1.18倍でした。

 栃木労働局によりますと県内の7月の有効求人倍率は1.18倍となり、前の月を0.01ポイント下回りました。2カ月連続で有効求人倍率が前の月を下回りましたが景気の先ぶれを表す新規求人倍率は、2.24倍で前の月を0.09ポイント上回りました。

 主な産業の新規求人を見てみますと新型コロナが5類に移行され、イベントや宴会が増えたのに伴い宿泊・飲食サービス業は5カ月連続で前の年の同じ月から増加しているほか医療・福祉も人材を求める動きが続いています。一方で、建設業や製造業は、一部、人材が満たされていることなどからいずれも連続して減少しています。

 栃木労働局はこれらを総合的に判断して県内の雇用情勢について、「一部に厳しさが残るものの持ち直しの動きが広がりつつある。今後も物価上昇などが雇用に与える影響に留意する必要がある」と判断を据え置きました。

 また、来年(2024年)3月に高校の卒業を予定している人の求人倍率は、7月末の時点で2.71倍と1997年度に公表を開始してから過去最高となりました。求人数は7千994人で前の年の同じ時期と比べて12.7%増加したのに対し求職者数は、2千950人で3.8%減っています。

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