「国民の負託に応える」 海自佐世保 俵総監が着任

着任式で「国家、国民の負託に応えていく」と話す俵新総監=佐世保市、海自佐世保地方総監部

 海上自衛隊佐世保地方総監に29日付で就任した俵千城(たてき)海将(56)の着任式が30日、長崎県佐世保市平瀬町の同総監部庁舎前であった。隊員約200人に訓示し「『海上防衛の最前線に立つ地方隊』との矜持(きょうじ)を持ち、国家、国民の負託に応えていく」と述べた。
 昨年末に策定された安保関連3文書による防衛予算の大幅増額に触れ「国民からこれまでと比較にならない大きな負託を受けたことを意味する」と強調。「期待と信頼を裏切る行為は許されない」と述べた。厳しさを増す安全保障環境下で「使命を全うするには、上司と部下が心を一つにすることが欠かせない」と話した。
 俵総監は島根県出身、防衛大卒。海上幕僚監部指揮通信情報部長、潜水艦隊司令官などを歴任した。

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