佐賀市の北陵高バルーン部と、約1600キロ離れた北海道上士幌町の上士幌高熱気球部との交流大会が8月中旬、同町で開かれた北海道バルーンフェスティバルで実現した。高校の熱気球部は日本に二つだけ。約2カ月後に迫る佐賀市でのバルーン大会にも上士幌高熱気球部のメンバーが訪れる予定で、今後も交流を深めていく。
10~13日の日程で開かれた北海道バルーンフェスティバルの会場・上士幌町は、全国で初めて熱気球大会が開かれた場所。50回目の節目となった今年の大会は同町から誘いを受け、北陵高から部長の力徳潤さん、久本圭悟さん、黒岩想来さん、吉田剛さんの3年生4人が参加した。
交流大会は本大会終了後の15日に行われた。変わりやすい風が吹く中、地上クルーが力を合わせてバスケットを引きながらターゲットに接近。マーカーは両校ともターゲットの中心部に置かれ、総合判定で“両校優勝”となった。
力徳さんは「自分たちは初夏と秋冬5カ月ほどの練習期間だけれど、北海道では常に練習できる環境で、違いが大きいことを知った」と話す。上士幌高の生徒とは、バルーンだけでなく佐賀の方言が話題になったという。
「広い広いトウモロコシ畑などが印象的で、静かな大会という印象」と部員は口をそろえる。さらには北海道の大会を経験したことで、「佐賀の大会の規模の大きさ、すごさも感じた」(力徳さん)という。
11月には、北海道から高校生を迎える予定。部員たちは「上から見ても、下から見てもきれいなのがバルーンの魅力。楽しみながら準備したい」と目を輝かせている。(川﨑久美子)