1人で考え込まないで 長崎のフリースクール「アリビオ」 9月8日まで 小中高生に無料開放

アリビオを無料開放している大石さん=長崎市大井手町、上戸ビル301号

 子どもの自殺や不登校が増える傾向にある夏休み明けに合わせ、長崎県長崎市大井手町のフリースクール「アリビオ」は9月8日まで、小中高生の居場所として無料開放している。
 アリビオは不登校の子どもたちを支援しようと、元長崎市立中教頭の大石真弘さん(54)が7月、同町の上戸ビル301号に開校。これまでに5組以上の親子や20人の保護者が相談や見学に訪れている。現在、中高生2人が利用している。
 無料開放は平日午後3時~5時半で、大石さんが学校や家庭などの悩みを聞いたり、宿題のサポート、昆虫やルービックキューブなどで一緒に遊んだりする。
 市教委教育研究所によると、昨年度の市内の児童生徒の不登校数は968人。小学生は2013年度、中学生は17年度から増え続けている。大石さんは「他者に話すことでいろいろな考えに気づける。1人で考え込まず、話を聞いてくれる大人に相談して」と見学を呼びかけている。問い合わせは大石さん(電090.8762.9213)。

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