自公、東京の選挙協力復活へ 両党首が大筋合意、次期衆院選

首相官邸に入る公明党の山口代表=31日午前

 岸田文雄首相(自民党総裁)は31日、公明党の山口那津男代表と官邸で会談した。次期衆院選対応を巡り、相互推薦の対象から外れた東京都での自公両党の選挙協力を復活する方向で大筋合意した。会談後、山口氏が記者団に明らかにした。

 東京での選挙協力復活に併せ、公明候補が立候補予定の東京29区(荒川区、足立区西部)とは別に次々回衆院選の際、都内の新たな小選挙区で公明が議席を得られるよう自公の共通の目標として、真摯に検討していく方針を確認した。

 山口氏によると、首相は「次期衆院選に向けて自公で力を合わせていきたい」と強調した。

 小選挙区定数「10増10減」に伴い、東京は定数が25から30に増える。このうち公明は新設される28区(練馬区東部)への候補者擁立も希望したが調整がこじれ、東京は両党の相互推薦の対象外となっている。

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