広島カープ4連勝 菊池涼介 美技&末包昇大 ホームラン 今季最多の貯金15  阪神と5ゲーム差に

首位に向けて、まだまだあきらめていません。広島カープは、連日の1点差ゲームを制して4連勝です。

30日、京セラドームで行われた巨人とのカード第2戦。終盤の逆転劇だった初戦とは打って変わって、1回から大阪に集まったカープファンをわかせます。2アウト・ランナー1塁で打席には頼れる4番・西川龍馬 。今シーズン初対決の巨人・菅野の150キロ超えのストレートをしっかりとらえて、右中間へのタイムリーツーベース。セ・リーグの首位打者に躍り出た西川のバットで先制します。

先発は、今シーズン、5勝止まりも巨人相手に2勝をマークしている 大瀬良大地 。序盤からランナーを背負いますが、多彩な変化球を駆使して粘ります。

すると、バックも盛り立てます。3回にはファースト・松山竜平 が、ヒット性の強烈な当たりをダイビングキャッチ。1週間ぶりのスタメンとなったチーム最年長37歳が必死にエースを支えます。

さらに守備でビッグプレーが出たのは4回ウラ。2アウト・満塁のピンチの場面でピッチャーのグラブをかすめた当たりをセカンド・菊池涼介 。不規則な打球を素手で処理して正確な送球、間一髪でアウトにし、無失点で切り抜けます。

直後の5回の攻撃では初戦のヒーロー・8番の 末包昇大 。打球は、前夜とは逆のライトポール際へ、3試合連続となる7号ソロホームラン。右ピッチャー先発の試合では2か月半ぶり2度目のスタメンでしたが、みごと起用に応えます。

2点のリード、6回の守りでは再び、菊池。1・2塁間への打球をナイスキャッチ。10年連続ゴールデングラブ賞の名手がエースを援護します。

その大瀬良は、6回を投げ抜き、被安打はわずか3、無失点で6勝目の権利を手にし、リリーフにバトンを渡します。

2番手は評価急上昇中の 大道温貴 。“勝利の方程式” の仲間入りをした3年目の右腕が、10試合連続で無失点を継続します。

8回は、リーグ最多50試合目の登板、島内颯太郎 。この日も150キロ超えを連発し、1イニングを無失点。リーグ単独トップの35個目のホールドをマークします。

そして、9回のマウンドは、二夜連続で 矢崎拓也 。ソロホームランを打たれるも、リードを守り抜き、ゲームセット。カープは、またしても1点差ゲームをものにして4連勝。貯金を今シーズン15に増やし、首位・阪神とのゲーム差を5に縮めました。

広島カープ 新井貴浩 監督
「末包さん、すごいですね。きのうはレフトで、きょうはライトですか。本人も『つかんだ!』と言っていました。(先発の大瀬良)大地がすばらしいピッチングだったと思いますね。要所を締めながらナイスピッチングだったと思いますし、また要所要所でキク(菊池)のプレーってのは本当に大きかったです」

広島カープ 大瀬良大地 投手
「(菊池の守備には)いつも助けてもらいっぱなしで、きょうも本当にギリギリのプレーだったと思うんですけど、体を張ってアウトにしてくれて本当に感謝しています。ぼくたちは次の試合、次の試合を勝っていくしかないので、ファンのみなさんといっしょに次の試合に向けて勝てるように精いっぱいがんばっていきたいと思います。ファンのみなさんもこれから応援、よろしくお願いします」

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