期待の三輪大将 本格始動 JTサンダーズ広島 日本代表を補強

バレーボールVリーグの各チームは、10月のリーグ開幕に向け、戦力を固めつつあります。JTサンダーズ広島には、日本代表のミドルブロッカーが加入、実戦の場でチームワークを築いています。

この5月、JTサンダーズ広島に激震が走りました。日本代表でも活躍するミドルブロッカーで、長くチームの中心だった 小野寺大志 が退部を表明したのです。

しかし、新キャプテンの 井上慎一朗 は、チームの大黒柱の移籍にもあくまで前を向きます。

JTサンダーズ広島 井上慎一郎 主将
「小野寺選手という実績のある選手のポジションが1つ空くのは、若い選手のモチベーションになる。違うポジションの選手も自分たちが何とかしないとといういい意味の危機感になる。いろんなキャプテン像がある中、ぼくらしくチームを引っ張っていくというより一緒にやっていきたい」

この8月、チームは新戦力の加入を発表しました。VC長野で昨シーズン、ルーキーながらスパイク賞に輝いた 三輪大将(みわ・ひろまさ) の加入です。若きミドルブロッカーは、自らの成長のため、JTへの移籍を選択しました。

JTサンダーズ広島 三輪大将 選手
「 (JTは)選手がそろっているチームだと思うので、そこで勝利に貢献したいと思った」

三輪の強みは、決定力。研究熱心さが生む状況判断とスパイクの威力で日本代表にも選出されています。

三輪大将 選手
― 自分の強みは?
「ほかの選手と違うテンポを工夫してやっている」

― そのための工夫は?
「動画を見て自分も分析して、それが試合でできている」

昨シーズンまでチームを牽引した小野寺とタイプは異なります。しかし、若い力はチームに新たな風を吹かせます。

井上慎一郎 主将
― 三輪選手加入の効果は?
「同じポジション内での競争もあるし、いいところを吸収し合って、いい影響。 ほかのポジションの選手にとってもレベルの高い選手が入ってくることはいい影響」

この日の練習試合でも、三輪は効果的なスパイクを決め、チームを勝利に導きました。リーグ開幕まで1か月あまり、Vリーグ入り2年目で大きな決断をした若武者は早くも主力の重責を担います。

三輪大将 選手
「みんなで勝ちにこだわって、試合の中で強くなって、ファイナルに残れるチームになればと思う」

三輪選手は、山口県の萩市出身です。チーム内ではお隣りの山口なので応援に来てくれるファンも増えるだろうと話題になっています。

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