大規模買収事件 “河井裁判”元広島市議に罰金刑 広島

河井夫妻を巡る大規模買収事件で、公職選挙法違反の罪に問われた元広島市議に罰金刑が言い渡されました。

藤田博之被告(85)は4年前の参議院選挙で河井元大臣から妻の案里元議員を当選させるための報酬として現金70万円を受け取った罪に問われています。

広島地裁は31日、「選挙運動の報酬が含まれていたことを認識していたのは明らか」などと指摘し、罰金40万円、追徴金70万円の判決を言い渡しました。

弁護側が主張していた違法な司法取引による公訴権の濫用については、「検察官が不起訴を前提に取り調べたことは否定できない」としたものの、「公訴を棄却すべきほどの違法を有するものとはいえない」としました。

判決を受けて藤田被告は控訴する方針です。

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