そごう広島店の新館が、本館開館の20年後に営業を始めて、29年余り。これまでの動きを振り返ります。
最後の営業日を迎えたそごう広島店の新館には、多くの買い物客が訪れていました。
■買い物客
「さみしい。ブランド物を買ったりしていた。思い出がある」
「そごう新館が最終日ということで、思い出深いので見に来た。そごう新館の最後の姿をカメラに写しておこうと思って」
「新館だから後からできたのに、先になくなるのはさみしい。できれば大きい百貨店としてずっとあり続けてほしい」
新館は、本館開店20周年となる1994年に営業を開始。紙屋町一帯を代表するデパートとして、多くの買い物客でにぎわってきました。
しかし、建物の賃借契約の満了を前に、営業終了を決定。先週から「売りつくしセール」を開催し、数量限定の商品などを求める多くの人が訪れました。
そごう広島店は、新館にある一部の売り場を改装を進める本館に移します。紳士用品を子供服と同じフロアにするなど、「家族で一緒に買い物しやすい売り場を目指す」としており、改装は2025年春まで続きます。
■そごう広島店 販売促進部 山岡奈緒さん
「ひとつの館にまとめることでより求めやすく探しやすい売り場になるので、今までよりも短い時間でのお買い物の時に役立つ」
新館が入居するビルを所有するNTT都市開発は、周辺の施設と連携し、集客を見込める商業施設に改装するとしています。具体的には、年内に新たな活用方法の方向性を示し、2025年度中の開業を目指します。
一方、親会社のセブン&アイ・ホールディングスは、そごう・西武を投資ファンドに売却することを決定。反発した労働組合はストライキに入り、東京の西武池袋本店が臨時休業しましたが、広島を含むほかの店舗は通常営業しています。
【2023年8月31日放送】