戦国の城下町照らす優しい光 福井県の一乗谷朝倉氏遺跡、手作りランプシェードでライトアップ

素焼きのランプシェードでライトアップされた一乗谷朝倉氏遺跡復原町並=8月31日夜、福井県福井市城戸ノ内町

 福井県福井市一乗小の児童や市民が手作りした素焼きのランプシェードで同市の一乗谷朝倉氏遺跡を照らすライトアップが8月31日、始まった。遺跡内の復原町並に177個並んだほのかな明かりが幻想的にかつての城下町を浮かび上がらせた。9月2日まで午後6時半~同8時半に行う。

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 越前朝倉氏5代当主、朝倉義景の没後450周年に当たり、同市が企画した。ランプシェードは7月下旬に地元一乗小の高学年児童18人や応募した市民ら計約190人が市美術館で製作した。

 復原町並の夜間開場は初めてで、普段は明かりのない武家屋敷の室内や軒下、井戸など町並みのあちこちにランプシェードを置いた。家紋の入った提灯(ちょうちん)も設置され、城下町全体が優しい光で包み込まれた。訪れた夫婦や親子連れらが提灯で足元を照らしながら巡り、雰囲気を楽しんでいた。

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