シーボルトゆかりの人物に焦点 長崎で資料展 書簡や絵画、著書など紹介 10月1日まで

貴重な資料や絵画17点を集めた「シーボルトゆかりの人物展」=長崎市、長崎大付属図書館経済学部分館

 江戸時代の出島オランダ商館医シーボルトの来日200周年を記念した「シーボルトゆかりの人物展」が、長崎市片淵4丁目の長崎大付属図書館経済学部分館(片淵キャンパス)で開かれている。息子アレクサンダーとハインリッヒや、娘いね、絵師の川原慶賀、通訳の吉雄権之助らに関する資料17点を展示している。10月1日まで。入場無料。
 帰国後にシーボルトが発行した「NIPPON」を実際にめくることができ、「日本よりの公開状」など一部の資料は手持ちのスマートフォンで中身を閲覧できる。川原慶賀の「長崎出島之図」や成瀬石痴の「鳴滝塾舎之図」などの絵画、いねが父に宛てた書簡、シーボルト生誕100年を記念して息子が再版した「NIPPON」などを展示。関連するクイズに正解するとプレゼントがもらえる。
 14日午後2時からは同分館で「ラッコ・ラッフルズ・シーボルト-19世紀日蘭関係の転換点-」と題し、同大多文化社会学部の木村直樹教授が講演する。聴講無料。申し込み不要。展示時間は平日が午前9時~午後5時、土日祝日は正午~午後5時半。問い合わせは同分館(電095.820.6309)。

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