UEFA会長「サウジは全く脅威じゃない。中国みたいなもの。CLにも絶対に出させない」

今夏のマーケットで多くのスター選手をとんでもない額の給料で引き入れているサウジアラビア。

その公共投資基金が持っている資金力はヨーロッパのサッカークラブにとって対抗できるものではなく、ネイマールやクリスティアーノ・ロナウドには1年で数百億円が支払われる。

また、それに加えてUEFAチャンピオンズリーグにサウジアラビアのクラブを参戦させて欲しいという要請が行われているという報道もあり、先日大きな話題になった。

ただ、『L'Equipe』のインタビューに答えたUEFA会長のアレクサンドル・チェフェリン氏によれば、そのようなプランは全くないとのこと。

アレクサンドル・チェフェリン

「サウジアラビアは危険な存在ではない。中国でも同様のアプローチがった。キャリアの終わりに近づいた選手に多額の金銭を提供した。

結果どうなった。中国サッカーはその後発展することはなく、ワールドカップにも出場していない。危険ではないのだ。

正しい方法を取るのならば、選手やコーチの育成に取り組むべきところだ。ただ、それは別に我々とは何の関係もない。

キャリアの終わりに近づいている選手、そしてそれほど野心的ではない選手たちもいるのだ。

私が知る限り、キリアン・エムバペやアーリング・ハーランドはサウジアラビアを夢見ていない。サッカーの頂点にいる最高の選手は行かない。

サウジアラビアはヨーロッパのサッカーにとって競争相手ではない。メディアは関心を持っているが、我々はそれほど関心を持っていない。我々の競争を脅かす可能性があるなど、一瞬も信じたことはない。

メディアはサウジアラビアのチームがチャンピオンズリーグに参加する可能性があると伝えた。我々に尋ねることもせずにだ。

チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグ、カンファレンスリーグに参加できるのは、ヨーロッパのクラブだけだ。

もしアメリカでチャンピオンズリーグ決勝を行う案があっても、すべてのルールを変更しなければならない。我々はそんなことを望んでいないのだ」

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サウジアラビアの脅威が盛んに報道されるなかであるが、UEFAとしては中国のケースと重ね合わせており、特に欧州に影響を与えるようなものではないという。

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