実りの秋 小山のブランド米「生井っ子」が収穫最盛期 特別栽培のコシヒカリ

稲刈りの最盛期を迎えた「生井っ子」

 栃木県小山市のブランド米「生井っ子」の収穫が生井地区で最盛期を迎え、30日は白鳥の川俣真男(かわまたまさお)さん(69)方の田んぼ56アールで稲刈りが行われた。

 生井っ子は減農薬、減化学肥料で育てた特別栽培米のコシヒカリ。一般米と差別化や地域振興を図ろうと、地元農家が2004年に「生井っ子プロジェクト」を立ち上げ、今年で20年目を迎えた。現在は20戸の農家が計約30ヘクタールで作付けしている。

 今年は7月からの猛暑で例年よりも稲の生育が良く、同プロジェクト会長の池貝孝雄(いけがいたかお)さん(68)は「収穫は昨年に比べて1週間早まった」と話す。

 各農家は水の管理などを丁寧に行い、稲刈りの時季を迎えた。作業を終えた川俣さんは「台風が来ないで、無事に収穫できたのは良かった」と笑顔を見せた。

 JAおやまは収量を昨年並みの約140トンと見込んでいる。同JAは9月9、10の両日、下国府塚(しもこうつか)の道の駅思川で生井っ子などを販売する「新米まつり」を開く。

© 株式会社下野新聞社