【現役理学療法士が本気で厳選】キャンプにおすすめの枕5選!タオルで代用する方法も伝授

キャンプ用の寝具と言えばマットや寝袋、コットなどが注目されがちですが、枕も快眠には欠かせないアイテムです。そこで今回は、現役理学療法士の視点から、キャンプにおすすめの枕を5つ選びました。キャンプ用に関わらず普段使う枕を選ぶ際にも参考になる内容なので、ぜひチェックしてくださいね。

キャンプ用枕の種類や選び方をチェックしよう!

まずは、枕の選び方を解説していきます。キャンプ用枕の種類をチェックしたあと、一般的な枕も含めた選び方を見ていきましょう!

キャンプ用枕の種類

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キャンプ用の枕は、ワークマンや100均などさまざまなメーカーから発売されていますが、キャンプで使われる枕には、大きく分けて以下の4種類があります。

  • 自分で膨らませるタイプ(エアピロー)
  • 衣類などを詰めるタイプ(スタッフサック系)
  • 自動膨張式(セルフインフレータブル)
  • 折りたたみ式or丸めて収納タイプ

エアピローやスタッフサック系の枕は軽量かつコンパクトな特性から、登山やバックパックキャンプで多く使用されます。

また、自動膨張式や折りたたみ・丸めて収納タイプの枕は、中にウレタンフォームなどが入っているものが主流。エアピロー・スタッフサック系の枕よりはかさばるものの、寝心地は比較的良い傾向にあります。

枕を選ぶときのポイント

筆者撮影 画像は家庭用の枕です

キャンプ用の枕には種類やメーカーなど多くの選択肢がある一方で、どの枕を買うべきか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。

キャンプ用に関わらず、枕選びにはいくつかのポイントがありますが、筆者個人としては高さ・形・サイズの3つが重要だと感じています。

高さについては、枕に頭を乗せた状態で頭~胸までをスマホで撮影し、背骨の位置をチェックします。仰向けは首の骨が緩やかに前へカーブしている形、横向きは頭の中心~首のラインがまっすぐになっていればOKです。

筆者撮影・編集
筆者撮影・編集

枕の形は、仰向けで寝る場合は中心にくぼみがある枕がおすすめ。くぼみがあると後頭部~首まで広く支えられるため、身体の余計な緊張が抜けやすくなります。

横向きで寝る場合は、仰向けで寝るよりも高さが必要になるケースがほとんどです。

仰向けパートと横向きパートに分かれている形状の枕であれば、高さ調整がしやすくなります。

筆者撮影・編集 画像は家庭用の枕です

また、適切なサイズは体格によって変わってきます。

例えば、幅が狭い枕で寝返りをすると、人によっては頭が落ちてしまうかもしれません。

中心にくぼみがある枕でも、首の長さによって支えられる面積が変わってきますので、自分の体格にマッチしたサイズを選ぶのが大切です。

ただし、これらのポイントすべてを満たす枕は、家庭用の大きなサイズとなってしまいます。今回はこれらのポイントを踏まえた上で、少しでもフィットしやすいキャンプ用枕を選定しました。

キャンプにおすすめの枕5選!サーマレストやDODなどの注目アイテムを一挙紹介

ここからは、筆者がおすすめするキャンプ向けの枕を5つご紹介します。それぞれの枕の特徴についても解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

【丸めて収納タイプ】テンピュール『トラベルピロー』

質が高い寝具メーカーとして知られるテンピュールの『トラベルピロー』は、テンピュール枕の安定感はそのままに、25×31cmのコンパクトサイズになっています。

高さは2段階に分かれており、体格によって使い分けが可能。また、仰向け派の人は低い側を、横向き派の人は高い側を首に当てるといった使い方もおすすめです。

トラベルピローには持ち運び用のポーチが付属するため、キャンプにはもちろん、旅行や出張にも最適ですよ。

テンピュール『トラベルピロー』

  • 公式価格:15,400円~(税込み)
  • サイズ:25×31×高さ7~10cm
  • カラー:グレー

【折りたたみ式】ネルチャー『今治睡眠用タオル2』

ネルチャーの『今治睡眠用タオル2』は、日本の有名タオルである『今治タオル』を使った枕です。

全長135cmの本体は、後頭部を乗せる中綿入りの45cm部分と、首を乗せる90cmのタオル地部分の2パートに分かれています。

使い方は簡単で、タオル地部分を丸めていき、首を支えるのにちょうど良い高さに調整するだけ。自分の好みの高さに調整できるのが、この枕の最大のメリットです。

タオル地なので、折りたためばコンパクトに収納が可能。

また、手洗いならば中綿部分も含めて丸洗いもできます。万が一キャンプで汚れてしまっても、清潔に保てるのは嬉しいポイントですね。

ネルチャー『今治睡眠用タオル2』

  • 公式価格:10,780円(税込み)
  • サイズ:135×60×厚さ0.2cm(広げたときのサイズ)
  • カラー:グレー・クリーム

【スタッフサック系】サーマレスト『トレッカーピローケース』

好きな高さに調整できるという観点では、サーマレストの『トレッカーピローケース』もおすすめです。

衣服などを詰めるスタッフサック系の枕であるため、中に詰める衣服などの量を調整すれば、頭パートと首パートでキレイに分けられフィット感が良くなります。

36×43cmの大きめサイズで、頭~首を広い面で支えられるのもおすすめポイントです。

使わないときはシャツのポケットに収まる程度まで小さくできるので、積載を圧迫することもありません。連泊などで数日分の着替えを持っていくキャンパーにピッタリの枕です。

サーマレスト『トレッカーピローケース』

  • 公式価格:2,530円(税込み)
  • サイズ:36×43 cm
  • 重さ:65g

【セルフインフレータブル】DOD『ソトネノマクラ』

DOD『ソトネノマクラ』は、首筋から頭までフィットしやすいウェーブ形状を採用した枕。

幅が47cmとキャンプ用枕の中では比較的大きく、寝返りをしても余裕があるのは嬉しいポイントです。

中の素材はウレタンでクッション性が良く、低いと感じればあとから空気を追加できます。横向き派の人は、空気を入れて高さを出すと良いでしょう。

また、標準で枕カバーが付属するのも魅力。枕カバーは丸洗いOKなので、いつでも清潔に使用できますよ。

DOD『ソトネノマクラ』

  • 公式価格:4,400円(税込み)
  • サイズ:使用時/47×30×高さ7.5cm、収納時/32×12×高さ12cm
  • 重さ:420g
  • カラー:タン

【セルフインフレータブル】ISUKA『ノンスリップピロー』

寝袋・シュラフの専門メーカーとして知られるイスカから発売されている枕が『ノンスリップピロー』です。枕中央にくぼみがあり、後頭部~首を広く支えてくれます。

裏面のドット加工により滑りにくくなっているため、就寝時の安定感が抜群。DODの『ソトネノマクラ』と同様に、横向き派の人は高さを出して使うのがおすすめです。

また、別売りの洗濯可能な専用カバーを使えば、汗ばむ季節でも清潔を保ちながら使えます。カバーは裏面が広くあけられており、ノンスリップ加工の効果を失わずに使用できるのもポイントです。

ISUKA『ノンスリップピロー』

  • 公式価格:2,420円(税込み)
  • サイズ:使用時/30×40×高さ5cm、収納時/直径9×28cm
  • カラー:オリーブ
  • 重さ:190g

キャンプの枕にバスタオルを代用するのもおすすめ!使い方を写真付きで徹底解説

筆者撮影

ここまでおすすめの枕をご紹介しましたが、代用品としてバスタオルを使うのもおすすめです。

端的に言うと、前でご紹介した『今治睡眠用タオル2』を自分で作ってしまおうというもの。高さ調整の手順は以下の通りです。

筆者撮影・編集
  • バスタオルを四つ折りにする
  • 端から丸めて首パートを作る
  • 2を首が軽く支えられている程度の高さに調整する
  • 全体を高くしたい場合は後頭部を支える部分を畳み、あわせて首パートも高くする

高さ調整のポイントとしては、手順3で首が軽く支えられている高さに設定すること。首に圧迫感がある場合は高すぎるサインなので、低めに調整しましょう。

この方法は、仰向け派の人には特におすすめ。バスタオルであれば、枕として活躍してくれた後、温泉などでも使えるので一石二鳥ですよ。

自分に合った枕を見つけてキャンプでも熟睡しよう!

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今回は、現役理学療法士の視点から、キャンプにおすすめの枕を5つご紹介しました。

寝心地やフィット感を優先して選出しましたが、自宅と同じぐらい熟睡したい人は、家庭用の枕を持っていくのも1つの手段かもしれません。

また、軽さやコンパクトさ、デザインやコスパなど、人によって優先したい基準はさまざまです。

バスタオルの活用法も含め、今回の記事を参考にして、自分に合ったキャンプ用の枕を見つけてみてくださいね

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