津幡の食中毒93人に拡大 湧き水にカンピロバクター 大滝観光流しそうめん

 8月に津幡町の飲食店「大滝観光流しそうめん」で発生した食中毒の患者は93人に増えたことが石川県への取材で分かった。県によると、流しそうめんに使用する湧き水から食中毒の原因となるカンピロバクターが検出された。県はこのほか約500人から相談を受けており、症状などを確認している。

 県によると、8月11日~12日に同店でそうめんなどを食べた2歳から50代までの男女24人が腹痛や下痢、発熱などの症状を訴えていた。その後、同様の症状を訴えた患者から連絡があり、93人に増えた。

 県は同店を同月17日から3日間の営業停止処分とした。現在は営業していないという。

 県は今後も感染者は増えるとみており、同店を利用した人は近くの保健所に相談するよう呼び掛けている。

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