これは新感覚!チェルシーが23-24アウェイユニを発表 「90年代の表現方法」がカッコいい

プレミアリーグのチェルシーとキットサプライヤーのNikeは8月31日、2023-24シーズンの新アウェイユニフォームを発表した。

デザインはホームユニフォームと同じく90年代をモチーフとしているが、その表現手法が斬新で面白い。

Chelsea 2023-24 Nike Away

チェルシー 2023-24 Nike アウェイ ユニフォーム

23-24新アウェイユニフォームは、ダークネイビーを基調に発色の良いブルーで宇宙空間的なライングラフィックを描くデザイン。胸スポンサーロゴ入りでの発表も噂されていたが、現時点では付いていない。

細い線を使ったライングラフィックのサッカーユニフォームはこれまでにも登場しているが、今回のような全面スペーシーなグラフィックは極めて珍しい。

エンブレムとスウッシュ(Nikeロゴ)は縁取りにイエローを使い、デザインのテーマである90年代のユニフォームのエッセンスを加える。だが、このユニフォームでの「90年代的な要素」はそのイエローではないだろう。

このデザインについてクラブ側は詳細をほとんど明かしていないが、2つだけヒントを与えてくれている。そこから見えてきたのは「2つの90年代」だった。

チェルシーは今回の新ユニフォーム発表の際に、簡素すぎる説明とともに2枚の古ぼけた懐かしいユニフォームの写真を添えていた。そのユニフォームとは1989-91モデルと1991-93モデルの2つである。

デザインはこの90年代ユニフォームのミックスだと伝えたいのかもしれない。とくに幾何学的な89-91モデルは今回のグラフィックの雰囲気に近い。

そして宇宙空間的なグラフィック。これはクラブが公開した動画を見る限りでは「90年代コンピューターグラフィックス」へのオマージュなのかもしれない。

つまり今回のデザインは「90年代ユニフォームを90年代コンピューターグラフィックス的に表現したもの」といえるだろう。このような90年代の表現方法は、文字通りの新感覚だ。

ところで、なぜ90年代コンピューターグラフィックスなのか。これは推測でしかないが、テーマとなった2つのユニフォームの胸スポンサーは当時存在したアメリカのコンピューター会社「Commodore(コモドール)」で、それに対してのオマージュも含まれているのかもしれない。

「Commodore」は1987-88から93-94シーズンまでのパートナーで、92年にスタートしたプレミアリーグでの最初の胸スポンサー企業だった。

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23-24新アウェイユニフォームはクラブの公式オンラインストア他で販売中。

現時点で発表されたユニフォームはホーム・アウェイのどちらもブルー系の濃い色のため、その対極に位置する色のユニフォームが必要となるはず。おそらく登場するであろうサードユニフォームのデザインも楽しみだ。

今や世界的にレアで懐かしい新品ユニフォームが揃う「Qoly × LFB Vintage」。“あの頃”を思い出すユニの数々は見るだけでも楽しいはず!

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