ミズノ「宇野昌磨選手トークライブ2023」に宇野、友野一希、田中刑事が登場!「残りの競技人生、“爪痕”を残すのもいいな」

8月29日、都内で開催された総合スポーツメーカー・ミズノによる「宇野昌磨選手トークライブ2023」に、ブランドアンバサダーを務める宇野選手が登場。司会の田中刑事さん、スペシャルゲストの友野一希選手と共に、抽選で選ばれたファンを前にアイスショーのことや今後の展望などについてのトークを繰り広げました。

最初の話題は、3人が着用している「ミズノ ストレッチスウェット」について。宇野選手は「僕はフードがついている服が好きで。フィギュアスケートは遠心力がかかるのでフードがついた服を着る人は少ないのですが、この服はフードがついていても動きやすいです」とコメント。続いて、隣にいる友野選手に「一希くんが着ているのは新色ということで。男女共に着やすくなっているとは思うのですが、僕はおしゃれとか全然分からないので…おしゃれ好きな一希くんはいかがですか?」と呼び掛けると、友野選手は「(ウェアの色が)あまり見ない感じの紫で、肌触りもよく、すごく着やすいです。男性でも女性でもかわいいと思いますし、僕も気に入っています!」とPRしました。

続いて、宇野選手が連覇を果たした世界選手権2023の話題へ。田中さんが宇野選手が公式練習でけがをしたことについて「僕はなぜか安心しました。『こういう時の昌磨は強い』って思っているので。油断させておいて(結果を出す)というか(笑)」と話すと、友野選手も「分かる!」と力強く同意。宇野選手は「練習の時、調子が上がっていなくて。けがをしたことがいいきっかけになったというか…『やるしかない』という気持ちになったので、結果としてはよかったんじゃないかな」と振り返り、「その時あった出来事、(出演した)『ワンピース・オン・アイス』も『THE ICE』も…すべて含めて“自分にとってフィギュアスケートとは何なのか”を考え、『今シーズンはこれをやっていこう』と思っているので、また1年、競技者としての自分を見せられるんじゃないかなと思います」と現在の心境を明かしました。

次は、ファンからの質問コーナー。「ベテランと言われることが増えたと思いますが、オフシーズンの行動で変えたことはありますか?」という質問に、友野選手は「『気持ちはまだまだ新人です』と思っていたけど、言われ過ぎて強制的にベテランメンタルになってきた」と笑いながら、「(以前は)合宿や試合で(アドレナリンが)ドバドバで、どんどん調子が上がっていく感じがあったんですけど、今年の世界選手権の公式練習で『あれ? 俺すごい落ち着いているな…』って。だからこそショーで新しい刺激を受けて、新しい方向にモチベーションを向けるように変化しているのかなと感じています」と回答。

また、「勢いでやっていた時代が懐かしい」という宇野選手は、「これは『ベテランだから』というわけではないけれど、昨年までは(オフシーズンも)“競技に100%”という気持ちでしたが、今年の『THE ICE』は初めて明確に“自分が代表するショー”だったので、そこでの経験によって、ショーに対する考え方が大きく変わりました」と明かしました。

さらに、今後の展望についての質問に「僕は『高橋大輔さんのような魅せられるスケーターになりたい』というのが最初(の目標)で、それはショーという場の方が近しいんじゃないかなと。僕にとってアイスショーはかけがえのない、すごく楽しいと思える時間になりました。自分1人でショーを作るということに関しては、まだ力不足だとは思っているので、自分がやりたいことをやるためにもまだまだ現役を続けたい。そしてあまり点数にはならないと思うのですが、世界選手権で2回優勝できた立場だからこそ、現役という場所でも“表現を頑張る”ということをやってみてもいいのではないかと考えているのが、今のざっくりとした気持ちです」と回答。続く「今後、コミカルなプログラムを演じたいという思いはありますか?」という質問には「選曲はステファン(・ランビエール)に任せているので」としつつも、「現役の結果で『これを残したい』と強く思うものはもうないので、残りの競技人生、“爪痕”を残すのもいいなってちょっと考えています」と新境地への開拓に意欲を見せました。

最後は、来シーズンへ向けての抱負を。友野選手は「昨シーズンは自分にとって特別なシーズンになりました。今シーズンも終わった時に『頑張ってきてよかったな』と思えるようなシーズンにしたいと思いますので、応援よろしくお願いします」と伝え、宇野選手は「アイスショーでは皆さんに少しでも楽しんでいただけることを模索し、全力で取り組んでいきたいと思っています。もちろん、競技者としてもしっかり結果を残せるように努力します。結果だけを求めずに競技をやることによって得られるものがあるのかもしれませんので、それを模索していく姿と、自分が“これをやりたい”と思うものを皆さんにお見せできるんじゃないかなと思っています」と力強く話しました。

また、イベント終了後に行われた囲み取材では、新シーズンのプログラムについても言及。ジャンプ構成については「そもそもサルコウが僕にとって足かせになっているんじゃないかな、と。踊りに関してもサルコウを入れることによって、ほかのジャンプもどんどん後ろ倒しになっていくので。それをなくすことでコンビネーションにも余裕ができ、プログラムというもの自体にも余裕ができると、今僕がやりたいと思うことがしっかり直結してできるようになるのではないかと考えています」と述べました。プログラムで使用する曲については「ステファンが僕にやってほしいと思っているものを体現したいです。僕をよく理解してくれていて、僕の意見を第一に考えてくれているすばらしい先生なので、ステファンの気持ちをくんで演技したいというのが、僕の優先したい思いです」と話しました。

9月3日までミズノ公式オンライン、 MIZUNO TOKYO(東京)、 ミズノオオサカ茶屋町(大阪)、ミズノショップ横浜ポルタ(神奈川)、 ミズノプラス福岡三越(福岡)では、「宇野昌磨スペシャルウィーク」を開催中。詳細は公式サイトでご確認ください。

【雑誌情報】

「KISS&CRY 氷上の美しき勇者たち Vol.49 真夏のアイスショー 特集号」(表紙・巻頭特集/宇野昌磨選手)
https://honto.jp/netstore/pd-book_3265
発売中

© 株式会社東京ニュース通信社