被爆建物「旧陸軍被服支廠」中国財務局所有の1棟 耐震化で概算要求 2024年度に工事開始目指して

広島市の旧広島陸軍被服支廠を所有する中国財務局は、耐震化工事のため、2024年度の予算要求をしました。

旧陸軍被服支廠は、県所有の3棟と中国財務局が所有する1棟からなります。中国財務局は、この1棟の耐震化工事を実施するため、国の来年度予算の概算要求を行いました。要求額は入札に影響するため、明らかにしていません。

工事では、れんが壁などのひび割れを補修したり、1階から2階にかけて「鉄骨ブレース」を設置したりします。中国財務局によりますと、これまでの調査で建物の耐震性能を示す値が目安を下回っていた個所があることから、耐震性を満たしたい考えです。

中国財務局 錦織功政 局長
「(保存・利活用は)わたしたちだけでなく地元の関係者と一緒になって、内容は文化庁とも相談しながら、実現可能なものを模索していく」

概算要求が成立すれば、工期は2024年度から3年間を予定しているということです。

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