「不登校特例校」の指導ノウハウを公立小中学校が導入 不登校の子どもたちの自立支援に役立てる 岐阜・大垣市

岐阜県大垣市は、市内の公立小中学校で不登校の子どもの自立を支援するため、不登校の子どもを受け入れている西濃学園と、生徒指導に関する連携協定を結びました。

1日、大垣市役所で行われた協定の締結式。協定を結んだのは大垣市と、岐阜県揖斐川町の西濃学園です。

西濃学園は不登校になった中高生を受け入れる全日制の私立学校。国の学習指導要領にとらわれず、不登校のこどもに合わせたカリキュラムで授業ができる「不登校特例校」に東海3県で最初に指定されました。

大垣市が今回結んだ協定は、西濃学園がもつ生徒指導のノウハウを市内の公立小中学校に導入するためのもので、西濃学園の指導法を元にした教育プログラムの作成や、生徒への適切な呼びかけ方法などを教員に伝えます。

(大垣市教育委員会 細江敦教育長)
「(生徒)一人一人の気持ちや思いに寄り添いながら、教員が関わっていく必要があるので、どんな方法がいいのかが西濃学園からいただける」

(西濃学園 北浦茂理事長)
「私の願いは、西濃地域から不登校で悩んでいるお子さんが一人でも減ること」

市では具体的な指導プログラムを策定し、今年度中をめどに、市内の公立学校で導入する方針です。

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