10年で計26億円の不正支出 長野・ヤマウラ元経理担当

 東証プライム上場の建設会社「ヤマウラ」(長野県駒ケ根市)は1日、経理担当だった元社員の不正支出を調査していた第三者委の最終報告書を公表した。元社員が、子会社の「ヤマウラ企画開発」(東京)の口座から13年3月~23年4月に計約26億円を不正支出し、長男や長男が代表取締役を務める会社などに渡っていたと認定した。

 報告書によると、不正は元社員単独で行われ、他の社員らの関与は認められなかった。業務上横領罪に当たる可能性があり、「長男も共犯関係が疑われる」とした。

 その上で、元社員が35年間も経理畑だったとの実績などから、上司の目の届かないところで不正支出が可能だったと指摘した。

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