日本サッカー協会(JFA)は1日、来月行われる天皇杯準決勝の会場が決定したことを発表した。
川崎フロンターレvsアビスパ福岡の試合は、準々決勝のマッチナンバーが若かった川崎のホーム、等々力陸上競技場での開催が決定。
一方、ロアッソ熊本vs柏レイソルは、柏のホームである「日立台」こと三協フロンテア柏スタジアムでの開催が決まった。
本来であれば熊本のホームが優先。ただ、えがお健康スタジアムでは試合日の10月8日(日)、全九州高等学校新人陸上競技大会が7:00から18:00まで予定されている。
ヴィッセル神戸をPK戦の末破った準々決勝は、8月30日(水)の平日開催だったため競技場が空いていたが、3連休の中日はさすがに厳しかったようだ。
ロアッソ熊本にとっては天皇杯でクラブ史上初のベスト4進出。昨年のヴァンフォーレ甲府のような「J2からの優勝」を実現するため、できればホームで準決勝を戦いたかったことだろう。
しかし、そんな熊本にとって、嬉しいジンクスが一つある。
天皇杯でこれまでJ2勢が優勝したのは2回。2011年大会のFC東京、2022年大会のヴァンフォーレ甲府だ。
その両チームの準決勝を見てみると…。
2011年12月29日
FC東京 1-0 セレッソ大阪
@大阪長居スタジアム
2022年10月5日
ヴァンフォーレ甲府 1-0 鹿島アントラーズ
@茨城県立カシマサッカースタジアム
実は両チームともに、準決勝はアウェイゲーム!敵地での難しい試合をいずれも1-0でものにし、そのまま頂点へと駆け上がっていったのだ。
アウェイでは応援の数で劣勢に立たされる一方、それを跳ねのけて勝利を掴めばチームとして大きな自信になる。だからこそ決勝の舞台でも堂々と戦える面があるのかもしれない。
優勝を見据えた場合、決して悪くない準決勝でのアウェイゲーム。アウェイの地に集ったファン・サポーターの声援も間違いなくチームの力となるはずだ。
ロアッソ熊本にとって日立台と言えば、2016年4月の熊本地震でスタジアムが使えなくなった際、“間借り”してホームゲームを開催した思い出深い場所…。
今回の試合はある意味その「恩返し」の試合となるかもしれない。
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もちろん、11年ぶり2度目の天皇杯制覇を目指す柏レイソルにとっても大一番。10月8日(日)の決戦にぜひ注目してほしい。