どんなに彼氏が好きでも“スルーすると危険”な5つの違和感

片思いが叶ってお付き合いすることになった人でも、一緒にいて「あれ?」と心に引っかかりを覚える瞬間があるかもしれません。

違和感があるけれど「まあいいか」とスルーしてしまうと、それが後になって大きなストレスに発展し、自分を苦しめる可能性もあります。

無視しないほうがいい違和感とはどんなものか、ご紹介します。

相手の振る舞いに首をかしげるときは、違和感の危険信号

たとえば、LINEでのやり取りで自分は返信が遅くなっても何も言わないのに、こちらが既読のまま返せずにいると「無視するの?」と責めるようなメッセージを送ってくる、また自分が言ったことを忘れたかのように前と同じやり方を繰り返す、そんな人が恋人の場合。

「何かおかしいな」と思うけれど、いちいち指摘するようなことでもないと感じるし「まあいいか」で流していたら、いつの間にか自分が我慢する一方のお付き合いになっていた、なんてケースは実際にあります。

小さなことならスルーするのも愛情、と考える人がいますが、その都度の指摘が大きなストレスになるのは確かな一方で、「言わなかったこと」で相手がこちらに与える引っかかりに気が付かずエスカレートすることもあり、違和感の扱い方は難しいですよね。

「おかしいな」と感じるのは窮屈さであり、放置すれば相手は「これでも大丈夫なのだ」という勘違いをいつまでも抱え続けます。

また、相手はこちらに「こんなやり方はおかしいと思う」と言ってくるけれど自分は指摘されるのを嫌うという人もいて、違和感を覚えそれを伝えるときに、相手の在り方がまた見えてくることもあります。

どんなことでも、相手の振る舞いに首をかしげるときは「それを受け入れたらどうなるのか」を想像するのが肝心です。

無視しないほうがいい違和感とはどんなものなのでしょうか。

こんなときは一度立ち止まってみて!

1: こちらの気持ちを確認しない

週末のデート、食事に行くお店を「ここでいいよね」と勝手に決めてこちらの希望を聞いてくれなかったり、自分の行きたいところばかり優先して「行ってもいい?」と確認してくれなかったり、従うのが当たり前にされるのは普通とはいえません。

こんな姿を「引っ張ってくれる」「リードしてくれる」と感じるうちはいいですが、「どうして私の気持ちは聞いてくれないのだろう」と思い始めたら、一緒にいるのが苦痛になります。

好きなら受け入れるべきと考える人もいますが、その状態に自分が違和感を覚えるのはやはり無理がある証拠です。

「ここがいいな」とこちらの気持ちを伝えたら不機嫌になる、こちらの希望は優先しないようなときは、対等なお付き合いとは呼べません。

何でも片方が決めてしまうのを当然にされる違和感は、スルーしていると忍耐が必須の交際になります。

2: 約束を守らない

「LINEで返信が遅れるときがあっても文句を言わない」と決めたのに、やっぱり「どうして返事をくれないの?」と責めてくる、「こうする」と決めたことを相手が守ってくれないとき、「どうしてだろう」と思いますよね。

理由を尋ねたら「気になるから仕方ないじゃないか」と反論され、「すぐに返せるように努力すればいいのだ」とそのときは自分を納得させますが、繰り返されるとやっぱりストレスだし、LINEでやり取りをするのがイヤになります。

このときの違和感は「約束を守らない状態を平気で見せてくること」で、自分が小さなことであっても反故にできるような存在だと感じさせられるから。

「好きならこれくらい許すべき」と言う人もいますが、自分のやり方で恋人がストレスを覚えているのにそれをよしとできるのが、果たして愛情なのでしょうか。

心の距離が近い間柄なら「破っても大丈夫でしょ」「許してくれるはず」という甘えが出やすく、それが相手を軽んじている態度だと気が付きません。

「約束を守ってもらえない自分」を感じたときは、本当に愛されているのかどうかを考え直す必要があります。

3: 話し合いを避ける

相手の態度に傷ついて「やめてほしい」「改善してほしい」と伝えたけれど、スルーされたり反発されたり、それでも理解したいからとこちらの気持ちを届けても話し合いを避けられる。

このように、自分は幸せな交際を続けたいと思っているけれど、相手は違うのかもしれないと感じる違和感は、無視すると素直になる機会がどんどん遠のきます。

不機嫌さを出してこちらの言葉を封じようとする相手の姿をよしとすると、その後もこちらのつらい気持ちはなかったことにされ続けるので、「話せないのであればもういい」と一度距離を置くのも一つのやり方です。

好きならこんな状態の相手でも我慢して受け入れようとする人は多いですが、素直になれない交際はいずれ疲弊感ばかりが募り、愛情すら失ってしまうもの。

話し合いを持てないのはそのままお互いを理解することができないままになるので、こちらが気持ちを伝えても応えてくれないときは、「この状態で付き合うと自分はどうなるのか」を冷静に考えたいですね。

4: 本音を語ってくれない

恋人は一番身近な存在であり、いろんな場面で本音を打ち明けあう機会が出てきます。

たとえば愛情表現ですれ違ったとき、こちらは「言葉にしないと伝わらないと思っているから、苦しいときでも何とかしたい」と話しているのに、相手は「そんなことは向き不向きもある」のように自分の本音は語らずこちらを否定するだけなら、これ以上信頼するのは難しくなりますよね。

自分の本音や本心を口にするのを避ける、知られるのを嫌がる姿には大きな違和感を覚えますが、こちらがどれだけ歩み寄っても相手は心を開いてくれないのなら、前向きな愛情を育てるのは大変です。

いつの間にか自分が恋人の思いを先に汲んで動くのが当たり前になったり、不機嫌だとわかると怖くなって機嫌をとり始めたり、「本音がわからない」「何を考えているのか不安」な状態での交際は、こちらが我慢することでしか続きません。

自分を犠牲にしてまで付き合う理由は本当にあるのか、健全な愛情はどんな在り方を言うのか、ふたりの状態を客観的に考えてみましょう。

5: 謝罪しない

仲がつまずきやすいカップルによく見るのが「謝罪を避ける」姿。自分に非があるとわかっていても認めようとしないのは自分に自信がない証拠です。

ふたりの関係を本当に大切に思っているのなら、つまずいたときこそ心を開いて気持ちを伝えあうのが正解ですが、不穏な空気が流れると途端にきつい言葉でこちらを拒否してくるような相手には、愛情を感じられないですよね。

普通に「ごめんね」と口にできていれば仲直りが叶うのに、自分の行いを正当化することに必死になる相手には、「関係を続けていく気があるのかな」と違和感を覚えます。

こちらが折れない限り喧嘩が終わらなかったり、こちらが悪くて謝っているのにいつまでも責めたり、穏やかなつながりを維持する気のない相手の様子を見たときは、離れるのが最善。

謝罪しないのは「それでも自分を許し受け入れてほしい」という甘えであり、そのままにしていると依存が加速する一方になります。

どんな関係でも、何かあったときは自分の振る舞いを振り返り真摯に反省する姿が信頼には欠かせません。

それができない相手とは、幸せな恋愛は難しいと心得るのが自分のためといえます。

自分が違和感を与える側になっていないか

相手だけでなく自分の言動にもおかしな点があるのに、それを受け入れさせようとするのは間違いです。

お付き合いは対等であり、自分のやり方で相手が傷ついたり苦しんだりするときは、やはり在り方を考え直すのが幸せな交際の基本です。

自分を見て「考え方が偏っているのかもしれない」とぼんやりとでもわかるときは、スルーせずにきちんと向き合うのが正解。

恋愛は相手がいてこそあり得るもので、どんな自分でもすべてを受け入れるのが愛情ではなく、相手が違和感を覚えるのであれば改善していかない限り続きません。

無理をして気持ちを曲げるような状態ではなく、自分がどう在りたいかの素直な本音をきちんと掴み、それを相手にも知ってもらう努力が必須。

居心地のいい関係には一緒にいてリラックスできる心があり、リラックスできるのは信頼できるから、その信頼は互いを理解しているから育つもの。

自分が違和感を与える側になっていないか、相手から指摘されたときはまずは言われたことを素直に考えるのが最初です。

自分は良くても相手にとってはストレスになるようなことはお互いさまで、それを悪いとするのではなく「変えていけるもの」と受け止めるのも、必要以上に心を苦しめない考え方。

幸せな恋愛は、お互いに変わっていく姿勢、変化を柔軟に受け止める姿勢が縁を長続きさせることを、忘れてはいけません。

「何だかおかしいな」と小さな不安が生まれるとき、相手のことを好きであればあるほどそう感じる自分を否定する人がいます。

その結果いつまでも苦しむのは自分であり、いずれ「好きなのに違和感ばかり大きくなる」ようなつらい状態が訪れます。

相手の振る舞いを指摘するのは、打ち明ければ相手も考え方を変えるきっかけになる、という希望があります。

ふたりの関係を真剣に考えるからこそ、おかしさは無視しないのが愛情なのだと考えたいですね。

(mimot.(ミモット)/ 弘田 香)

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