「私は精神科医。責任能力争うことない」ススキノ殺人 異例の長期鑑定留置に父修容疑者、争う姿勢

札幌簡易裁判所

 「私は精神科医であり、精神科の受診歴はない。仮に起訴されても、責任能力について争うことはない」。札幌簡裁で1日開かれた鑑定留置理由開示手続きで、田村修容疑者(59)は強調した。男性が殺された後に首が切断され、頭部が持ち去さられるという異様な事件。札幌地検は、事件当時の精神状態や責任能力を調べるため、修容疑者ら3容疑者について、半年間という異例の長期の鑑定留置に踏み切った。両親は娘と共謀したとする容疑を否認した上で、鑑定留置の必要性も否定し、徹底的に争う姿勢を示した。

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