リヴァプールのアレクシス・マクアリスターが兄と再会へ。「近いうちに会おう、兄弟!」

写真:ELで兄と再会することになるアレクシス・マクアリアスター

9月1日、UEFAヨーロッパリーグのグループステージ組み分け抽選会がモナコで行われた。

三笘薫が所属するブライトンがグループBに入り、アヤックスやマルセイユといった強豪と同組になったことで話題となったが、もう一つ、この組み分け抽選会によって起きた“ドラマ”がある。

それはリヴァプール、LASKリンツ、ユニオン・サン・ジロワーズ、トゥールーズが同組となったグループEでのことだ。リヴァプールはこの夏にブライトンからアルゼンチン代表MFアレクシス・マクアリアスターを獲得し、チームの中軸に据えている。そのリヴァプールとELで戦うユニオン・サン・ジロワーズには、実の兄ケヴィン・マクアリアスターが所属しているのだ。

1997年生まれのケヴィンは、1995年生まれの長兄フランシス、そして1998年生まれのアレクシスとともにアルヘンティノス・ジュニアーズでキャリアをスタートさせると、2016年にトップチームデビューを果たす。その後、2019年のボカ・ジュニアーズへのレンタルを経て2023年までアルヘンティノス・ジュニアーズに在籍し、リーグ戦136試合に出場した。

そして2023年7月、ケヴィンは3年契約でベルギーのユニオン・サン・ジロワーズへと移籍する。かつてブライトンの三笘やシモン・アディングラがローンで在籍し、現在は日本代表DF町田浩樹が所属するクラブだ。

ケヴィンとチームメートたちは、今回のEL組み分け抽選の結果を移動中の機内で聞かされた。ユニオン・サン・ジロワーズがクラブ公式X(旧Twitter)でその様子を映した動画を公開している。

「我々が対戦するのはLASKリンツ、トゥールーズ……そしてリヴァプールだ」

その発表を聞いた機内は歓声に包まれ、動画の最後にはケヴィンがこの一言。「近いうちに会おう、兄弟!」

きっとケヴィンは自身初の欧州進出を果たしたその年に、ワールドカップ王者へと上り詰め、イングランドきっての強豪リヴァプールでプレーする弟と対戦することになるとは夢にも思っていなかっただろう。今季のELグループステージは日本時間9月22日に第1節を迎える。

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