夏の暑さを吹き飛ばせ 栃木西中で肝試し 親父たちがお化けに仮装

肝試しを楽しむ生徒たち

 【栃木】栃木西中生徒の父親でつくる「親父(おやじ)の会」による恒例の肝試しが8月26日夜、同校で行われ、1~3年生約100人が夜の校舎で肝を冷やした。

 生徒に夏の思い出をつくってもらおうと同会が毎年企画している。生徒は3~4人のグループになって体育館を出発。赤い手形が付いた白い布やマネキンなどで飾られた不気味な雰囲気の校舎を2階から4階まで恐る恐る歩いた。

 教室から時折、ゾンビやホラー映画のキャラクター「貞子」などに仮装した会員が大声を出して登場したり、クラッカーを鳴らしたりすると、大きな悲鳴を上げながら逃げ回っていた。 2年山本有里(やまもとゆり)さん(13)は「黒い仮面をかぶったお化けやドンドンという音にびっくりした。怖かったけどまた来年も参加したい」と息を切らしながらも笑顔で話した。

 肝試しの前には、能楽師で重要無形文化財総合指定保持者の大倉正之助(おおくらしょうのすけ)さんによる鼓の実演と体験が行われたほか、参加者全員で未来の飛躍や世界平和を願って一斉に風船を飛ばした。

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