優美な演技披露 富山市の越中八尾観光会館でおわらステージ

優美な演技を披露する西新町支部の担い手=越中八尾観光会館

 おわら風の盆行事運営委員会(金厚有豊会長)は1日、富山市八尾町上新町の越中八尾観光会館で特別イベント「おわら風の盆本番ステージ」を開いた。県民謡越中八尾おわら保存会の4支部の担い手が優美な演技を披露した。

 新型コロナウイルス禍前の2019年まで、八尾小学校グラウンドの「おわら演舞場」で開いていたが、今年は初めて同会館で行った。最終日の3日まで計12回開き、保存会全11支部と八尾高校郷土芸能部が出演する。

 初日は西新町と諏訪町、今町、福島の各支部が出演。西新町支部は情緒あふれる胡弓(こきゅう)や三味線の音色と伸びやかな唄、踊りで観客を魅了した。

JR富山駅員、編みがさかぶり案内

 全国からおわらを見に来る観光客を出迎えようと、JR富山駅の駅員が1日、おわらの編みがさをかぶって改札前に立ち、会場へ向かう高山線富山-越中八尾駅間の乗車整理券などを案内した。おわら最終日の3日まで、かさをかぶって勤務する。

 改札内の写真撮影スポットには、おわらの衣装に身を包んだ男女のマネキンを設置。自由通路の2階多目的デッキには、おわらの動画を放映する特設コーナーを用意し、駅全体で観光客をもてなした。

 1日の駅構内は午前中から観光客で混み合い、駅前では午後4時半ごろ、富山地方鉄道の八尾行きのバスに長い行列ができた。

おわらの編みがさをかぶって観光客を案内するJRの駅員=富山市明輪町

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