愛知大生が平泉PRへ一役 フィールドスタディーを初実施

秀衡塗の絵付けを体験する学生

 愛知大経済学部の2~4年生28人は31日までの3日間、平泉町で町政や地場産業を学ぶフィールドスタディーを初実施した。学生は今後、若者の視点で見つけた町の魅力を交流サイト(SNS)などで発信。町は地域活性化や関係人口の増加を期待する。

 最終日の31日、学生らは同町で秀衡塗を手がける翁知(おおち)屋(佐々木優弥社長)を訪れ、伝統工芸を生かした新たな市場開拓や、技術伝承に向けた取り組みなどを学習。希望者がスプーンやストラップなどへの絵付けを体験した。

 佐々木社長が愛知大中部地方産業研究所の研究員を務めており、同大と企画、町も賛同した。奥州市鋳物技術交流センターでの南部鉄器作りの作業見学、町職員によるまちづくり施策や観光資源の活用などに関する講義などを実施。学生たちは地域の歴史や根付いた産業の発展など学んだ。

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