トップ5すべてが5%超え!9月権利確定の【配当利回り】ランキング

株式投資家が資産を成長させる手段として、キャピタルゲイン狙いの成長株投資、安定したインカムゲインを求める配当株投資、その中間を狙うバランス型投資など、それぞれの戦略があります。長期投資ではインカムゲイン、つまり配当利回りを目的に銘柄を選ぶ「高利回り銘柄」への投資が候補の一つとなるでしょう。高利回り銘柄とは、他の投資対象に比べて高いリターンを提供する可能性がある銘柄を指します。

今回は、2023年8月30日(水)現在のデータをもとに、9月権利確定銘柄の配当利回りトップ5を紹介します。


【1位】NEW ART HOLDINGS(7638)

1994年の創業でダイヤの取り扱いが主力で、ブライダルジュエリー事業を育成中。ダイヤのルースやリングのオーダーメイド、オークション事業なども手懸けています。

ジュエリー事業ではダイヤモンドの仕入高アップや国内外ブランドとの競争があるものの、足元で順調に推移。国内新規出店も継続して実施しているほか、台湾と香港に年間1〜2店舗の出店を予定。オークション事業でも国際的なオークションハウスとして積極的に事業を展開していく模様です。

7月18日(火)に2024年3月期の期末一括配当を、従来計画の70円から感謝特別配当30円を加算した、 100円の増配を決定。

企業名:NEW ART HOLDINGS
株価:1,704円
最低投資価格:170,400円
配当利回り(予想):5.87%

【2位】アルマード(4932)

独自原料の卵殻膜成分を強みに、卵殻膜成分を配合したサプリや化粧品を手がけ、OEM外販卸、直販、テレビ通販を通して販売しています。テレビCMを放映したことで新規顧客獲得数が安定的に増加。

定期会員数が増えており、ストック型ビジネスのような面もある企業で、インフレ懸念も追い風となり毎月送付の定期便のお客様にとってお得になる「3本おまとめ定期便」への切り替えが好調となっています。2024年度以降は海外事業で、中国での本格販売に向けて、一般貿易に関する輸出・関税手続きに着手しています。

企業名:アルマード
株価:1,251円
最低投資価格:125,100円
配当利回り(予想):5.20%

【3位】ベリテ(9904)

1948年設立のジュエリーチェーンのパイオニアで、カジュアルなベリテショップから最高級ダイヤのマハラジャ・ダイヤモンドなど価格帯も多彩に打ち出しています。ピアス専門ショップやブライダルジュエリーなど、幅広い商品も取り揃えて全国に100を超えるショップを展開し、アウトレットなどにも出店しています。業界初の金属アレルギー対応ジュエリー専門店の出店はSNSなどでも話題に。

財務改善に取り組んできたことも奏功しており、2024年3月期は5期連続増益、今期の年間配当は前期比3円増の20.1円に増配する方針としています。

企業名:ベリテ
株価:394円
最低投資価格:39,400円
配当利回り(予想):5.10%

【4位】キャリアリンク(6070)

組織単位のチームで企業の業務を丸ごと請け負うような新しい形の人材派遣サービス「BPO」(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)が強みで、営業系や一般事務系、製造系人材サービスなども展開。

一般事務系人材サービス事業がマイナンバーや給付金支給で需要増、製造系人材サービス事業は脱コロナの恩恵を受けたことなどで、2024年3月期 第1四半期は売上高110億円を突破しました。人員増強や業務処理やシステムの開発などに投資をしており、BPOで地方自治体との取引開拓を2024年3月期から 本格的に開始することが成長につながることを期待。

企業名:キャリアリンク
株価:2,365円
最低投資価格:236,500円
配当利回り(予想):5.07%

【5位】 ケイアイスター不動産(3465)

日本の戸建住宅サプライチェーンを革新する「リアル×テクノロジー」モデルによる、土地仕入から設計・施工・販売、サポートまでの一気通貫のプラットフォームを構築しているビジネスモデルで、リアルとテクノロジーを掛け合わせたKEIAIプラットフォームが強み。中期経営目標である分譲住宅市場シェア拡大が、継続している状況です。

M&Aも行うほか、KEIAIプラットフォームを「注文住宅事業」「賃貸アパート事業」「中古住宅事業」「海外事業」など、横展開して事業成長につなげていく方針で、蓄積されたデータを分析レポートとして提供することで不動産仲介会社等の営業支援も行っています。

企業名:ケイアイスター不動産
株価:4,715円
最低投資価格:471,500円
配当利回り(予想):5.01%

高配当利回り銘柄への投資の優位性

ランキング形式で9月権利確定銘柄の配当利回りを紹介してきましたが、改めて高配当利回り銘柄へ投資する優位性についても確認しておきましょう。

(1)定期的なキャッシュフローの確保
高配当利回りの銘柄への投資は、定期的な配当を受け取ることができるため、投資家は一定のキャッシュフローを確保することができます。これは特に、安定した収入を求める投資家にとって有益です。

(2)再投資による複利効果
受け取った配当を再投資することで、複利効果を享受することができます。長期間にわたり再投資を続けることで、初期投資額以上の資産増加を実現することが可能です。

(3)市場のボラティリティへの対処
高配当利回りの銘柄は、株価の下落時でも定期的な配当を受け取ることができるため、市場の短期的な動きに一定の安定感を持つことができます。

(4)資本の保存
高配当利回りの企業は、堅実な経営や安定したビジネスモデルを持つことが多いです。これにより、投資本体のリスクが低下する可能性が高まります。


配当株投資は株を保有するだけで配当金を得られるというのが魅力で、老後の支えとして、またインフレ対策として注目されています。

ただし、高利回り銘柄は権利確定前に利回りを狙った買いが入る可能性や、権利落ち後は高利回りであるほど下落幅が大きいことも想定されるので注意しておきましょう。また高配当利回りだけを追求するのではなく、企業のファンダメンタルズや経営の健全性も考慮することが重要です。

また配当は銘柄によって受け取るタイミングが異なりますが、投資初心者の方や複数の証券口座で投資している方は、ポートフォリオを把握するのが難しいと感じてしまうかもしれません。そういった方は、ポートフォリオを見える化してくれるサービスの利用も検討してみてはいかがでしょうか?

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※本記事は投資助言や個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

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