自転車マナー向上へ 県警が啓発や指導強化 自転車とヘルメットは「ワンセット」

警察官から啓発グッズを受け取る自転車利用者=1日朝、宇都宮市江野町

 自転車利用者の交通マナー向上を目指し、県警は1日から当面の間、県内19署で広報啓発活動や指導取り締まりを強化する。事故抑止へ、意識改革と交通ルール順守を呼びかける。

 県警は初日の1日、宇都宮市江野町のオリオンスクエア前で広報啓発活動を行い、通勤通学者らに自転車用ヘルメットの着用を訴えた。県警や自転車ロードレースチームの宇都宮ブリッツェン、宇都宮文星芸大付属高、宇都宮文星女子高などから約35人が参加。反射材などの交通安全啓発グッズを配布した。

 また同所で自転車の指導取り締まりを実施。同日午後3時までに、一時不停止と大音量でのイヤホン等使用の違反2件を摘発し、その他に48件の指導警告を行った。

 県警によると、県内で今年発生した交通事故の約25%に自転車が絡み、自転車側のハンドル操作の誤りや安全不確認などの法令違反が目立った。県警交通企画課の湯澤宙輝(ゆざわひろき)課長補佐は「自転車も交通ルールを守らないと違反になる」と指摘。「自転車とヘルメットはワンセットと考えてほしい」と訴えた。

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