「地域共生」を考える 大田原で中高生がワークショップ 認め合う大切さ話し合う

「地域共生」の方策を考えたワークショップ

 【大田原】中学生や高校生が「地域共生」のまちづくりを考えるワークショップ(WS)がこのほど、トコトコ大田原で開かれた。障害の有無や性的指向、国籍などにかかわらず、互いを認め合う大切さについて話し、アイデアを出し合った。

 市社会福祉協議会などが主催。市内の学校に通う中高生10人と各地区社協で活動する6人が参加した。

 WSで国際医療福祉大の大石剛史(おおいしたけし)准教授(48)=社会福祉=は「誰にとっても暮らしやすいまちづくりを考える必要がある」などと指摘した。参加者は3グループに分かれ、「高齢者」「集団行動が苦手な人」「目が見えない人」などにとって、どんな配慮が必要かを付箋に書き、大きな紙に張り付けていった。

 例えば、「聞こえない人」に対応するため「その不自由さを体験する」との案が出され、「外国籍の人」向けでは「翻訳アプリを使う」との意見もあった。さまざまな困難に思いを巡らせ考えたアイデアをまとめ、グループごとに発表した。

 大田原女子高3年菊地優来(きくちゆら)さん(17)は「共生や地域を良くするための取り組みを考えることができた。さまざまな人と一緒に活動できる機会が増えればいいと感じた」と話した。

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