畑岡奈紗が今季初の予選落ち「完璧にはいかない」

試合に入ってからショット少しブレだした(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国女子◇ポートランドクラシック 2日目(1日)◇コロンビア・エッジウォーターCC(オレゴン州)◇6478yd(パー72)

ツアー6勝、世界ランキングと年間ポイントランキング(レース・トゥ・CMEグローブ)でともに15位につける畑岡奈紗が通算2アンダー86位で終え、今季初の予選落ちを喫した。週末に進めなかったのは2022年4月「ロッテ選手権」以来。日本ツアー、海外メジャー含めて計34試合にわたって予選通過を続けていたが、カットラインに2打及ばない通算2アンダーでのホールアウトに「完璧にはいかないので。しょうがないですね」と胸の内を整理した。

まさか4アンダーになるとは想定外だった(撮影/田辺安啓(JJ))

初日イーブンパー87位の出遅れで、巻き返しが必須だった2日目。「毎ホール攻めなきゃいけない」という気持ちで臨み、2番(パー3)でバーディを先行。勢いに乗りたいところでいずれもパー5の5番、7番でパーとスコアを伸ばせずに停滞した。この2日間、パー5でバーディを獲ったのは初日の7番ホールだけ。「獲れていないのがちょっと痛かったですね」とスコアを伸ばせなかった要因のひとつにした。

決勝ラウンドに進出するためには最低でも3つ伸ばそうという計算だった。9番で2つ目のバーディを奪い、11番で3アンダーに浮上したが、終盤の16番(パー3)でティショットをグリーン奥のラフに落とし、カップそば1m弱のパーパットが蹴られて痛恨のボギーを喫して「70」にした。

今季まだ一度も予選落ちを喫していなかった畑岡がカットラインを越えられず(撮影/田辺安啓(JJ))

「まさか(カットラインが)4アンダーになるとは思っていなかった。試合に入る前のショットの感覚はそこまで悪くなかったけど、それを試合で出来なかったのは残念」と話す。2日間でフェアウェイを外したのは4ホールのみで、パーオン率も27/36(75%)とスタッツだけを見ると高い数値ではある。「ショートゲームで自分の思ったところに落としても止まってしまったりして。攻め方をもう少し考えなければ」と反省材料を挙げた。

次戦は7日開幕の「クローガー・クイーンシティ選手権」(オハイオ州・ケンウッドCC)になる。昨年初出場して20位で終えた試合で、2度目の出場に向けて「前入りできれば」と仕切り直す。(オレゴン州ポートランド/石井操)

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