国民代表選、玉木氏が再選 前原氏を大差で破る「対決より解決」路線継続

国民民主党の代表選で再選を果たした玉木氏(9月2日・東京都千代田区)

 国民民主党は2日、東京都内で開いた臨時党大会で代表選の投開票を行い、玉木雄一郎代表(54)が前原誠司代表代行(61)を破り、再選を果たした。

 「対決より解決」を掲げ、与党を含め政策で一致できれば連携する玉木氏の路線継続が承認された形。任期は2026年9月末まで。玉木氏が今後、自民党や他の野党と次期衆院選や国会でどのような関係を構築するかに加え、路線対立する前原氏も含め党内をまとめられるかが焦点となる。

 代表戦は玉木氏の任期満了に伴い実施され、玉木氏と前原氏が立候補した。党所属の国会議員や次期衆院選の公認候補予定者、地方議員、党員・サポーターが投票資格を持ち、合計111ポイントで争った。玉木氏は80ポイント、前原氏は31ポイントを獲得した。

 代表戦では与野党各党との距離感や党勢拡大の方策が主な争点となった。

 玉木氏は次期衆院選での野党間の候補者調整について、「地域事情も踏まえ他党との調整も否定しないが、基本はわが党の比例得票数を増やしていく」と連携に慎重な姿勢を示し、党勢拡大に向けては、「党を強く大きくして掲げる政策を一つでも多く実現していく」と述べていた。

 一方、前原氏は「非自民・非共産の枠組みの中で政策本位で野党協力、野党結集を進めて政権交代の道筋をつけたい」と語っていた。選挙区調整に関しては立憲民主、日本維新の会両党と協議する方針を示し、「新代表になれば交渉を進めたい」と意欲を見せていた。

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