糖度、玉太り十分の献上梨 名産地鳥取で選果、皇室へ

皇室に献上する鳥取県産の二十世紀梨を入念に選ぶ関係者=2日午前、鳥取県琴浦町

 全国有数のナシの産地鳥取県は2日、皇室に献上する県産二十世紀梨の選果を同県琴浦町のJA鳥取中央で行った。JA役員らは、3回の選別を経て色形の良い84玉30キロを入念に選んだ。関係者によると、糖度も玉太りも申し分ない出来栄え。

 県は、1964年から毎年、県内の産地持ち回りで「献上梨」を選んでいる。今年は琴浦町内131軒の梨農家から品質の優れた5軒が選ばれ、重さ400グラム前後の3Lサイズを150キロ分持ち寄り選果にかけた。最終選考を通過した真ん丸で黄緑色の秋の味覚は、1玉ずつ丁寧に薄紙に包まれ箱詰めされた。

 献上梨は、5日に天皇ご一家と上皇ご夫妻、秋篠宮ご一家に届けられる。

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