中国碧桂園、債務返済を延長 当面のデフォルト回避

中国不動産大手、碧桂園のロゴ=8月、上海市(ロイター=共同)

 【北京共同】経営難の中国不動産大手、碧桂園が債務返済の期限延長の承認を債権者から得たと、ロイター通信が関係者の話として2日報じた。当面のデフォルト(債務不履行)は回避できる見込みとなったが、今後も多額の利払いなどを控えているほか建設途中の物件も多数抱えており、市場の緊張は解けそうにない。

 碧桂園は39億元(約780億円)の人民元建て債券の償還期限延長などを提案していた。債権者による投票期限を8月下旬から複数回延長し、9月1日が最終だった。

 ロイターによると、碧桂園は8月6日に2250万ドル(約33億円)のドル建て債券の利払いを延滞しており、数日以内に再び支払期限を迎える。

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