「また行きたい」友好都市、中華民国・台南市

2023年2月、中華民国・台南市の地を初めて訪れた。

台南市は、その名の通り台湾の南東に位置しており、1年を通じて温暖な気候。そのため、マンゴーやパインなどフルーツの名産地でもある。そして、わがみなかみ町と友好都市である。2月だが昼間はシャツ一枚で過ごせた。夜には薄手のジャンパーを羽織ってちょうど良かった。

生活に根づいている廟

駅の南側の通りを進むと「廟」があった。そして、中に入ってみるとサイコロのようなものを振ってお祈りのような言葉を発しながら祈禱する人たちの姿が見えた。聞くところによると、この儀式で抱えている悩み事や進むべき道などを神様と交信しているらしい。また、廟には紙幣を模した紙を焚き上げる場所もあり、お祈りの一つなのだ。町を歩くといたるところに「廟」があり、生活にとても密接なことがわかる。

市場、市場、市場、とても多い!

朝早くから開き、お昼くらいまでほぼ毎日開く市場。生鮮食品から日用雑貨など、地域の台所的な印象を受けた。肉も吊るしたり並べたり、裏路地もとても雰囲気がある。仕入のトラックには、人も乗っている。大丈夫なのだろうか!?

朝食は屋台に出かけてみた。なんと言っても食が豊富。そして、美味しい!八角の香りがあって、勝手に東南アジアを感じてしまった。しかし、私はとても味が好みで、身体に合う。お粥の人気店もあったので、入ってみたりして・・・。

気になる裏路地・・・どこもとっても良い!「絵になるね」

裏路地には、日本が歴史的に統治していた頃の建物が文化財となっていた。古きものが、リノベーションされながら大切に保存されている。その一つが台南市政府消防局。ちょうど、ランタン祭りが開催されていて、文化財の建物にも装飾されていた。夜になると、こちらもとても素敵で、メッセージが書かれたランタンが飾られている。

そして、こちらは、林百貨店。同じく日本統治時代に建てられた。屋上には機銃掃射された際の痕が残る。
地元方にも愛されたセレクトショップの印象。

「街が熱い」「活気がある」「人の温度が高い」・・・そのような印象を受けた。

食事も優しい味で美味しい!

物価はほぼ日本と同じ感じ。渡航時の「元」は約4.5円。コンビニのペットボトルが約100円くらい。屋台は400円くらいで満腹。 2008年に台湾に来た時には「元」が3円程度だったので、為替の影響か物価高かわからないが影響を受けている感じがした。

「また行きたい」台湾・台南市、友好都市であることもあり、好印象を残して、後ろ髪をひかれつつ、わがみなかみに戻ることとした。

(これまでの寄稿は、こちらから)

寄稿者 木村崇利(きむら・たかとし) (一社)みなかみ町観光協会

(次ページには、台南の裏路地の風景を載せてみました!)

台南市の裏路地を巡ってみました!

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