さくら色「フクラム」1年8カ月ぶり復帰 福井鉄道、ファン「お帰りなさい」「待ちわびていた」

復旧し、たけふ新駅を出発するさくら色のフクラム=9月1日、福井県越前市の福井鉄道たけふ新駅

 福井鉄道(福井県越前市)は9月1日、故障で長期離脱していた次世代型低床車両「フクラム」のさくら色の運用を再開した。復帰は約1年8カ月ぶり。

 さくら色のフクラムは2022年1月、ドアの故障で運用を中止。ドイツから部品が届くのを待つ間、同年12月に別のフクラムが架線トラブルでパンタグラフを焼損。復帰のためにさくら色フクラムのパンタグラフを使っため、離脱がさらに長期化していた。

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 修理を終え、8月31日にX(旧ツイッター)の同社運行情報アカウントに運転時刻を掲載すると、閲覧回数は通常の10倍に及ぶ約1万3千回を記録。「お帰りなさい」など喜びのコメントを添えて同情報を引用するファンの投稿も相次いだ。

 1日午後3時42分、たけふ新発田原町行きの急行で運用を再開した。“1番列車”の姿を熱心に撮影し、先頭車両に乗り込んだ越前市の19歳男性は「復帰を待ちわびていた。(今年3月デビューの新型車)フクラムライナーと初めて並んでいる姿も見られてうれしい」と話していた。

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